2025年10月 景気短観
10月の景気判断です。
弊社は10月が決算となりますので、ここで1年の事業経過についてもご案内いたします。
前年と比較すると『売れなかった一年』となります。忙しく引き合いの話も頂戴しているのですが、それにもまして従来の受注が冷え込みました。
東洋経済新報社が毎年出版している『会社四季報業界地図』では2025年の鉄鋼業界は『曇りのち晴れ』、非鉄金属業界は『晴れ』となっていましたが、仕入先の動向やユーザー様の直近の動きを聞いてみてもドンヨリとした曇り空が続いているように感じます。多少なりとも薄日が差す局面はありましたが『厚い雲に覆われてお日様は見えず』が弊社の所感となります。
黄銅棒については春のトランプ関税の煽りを受けて一旦急落いたしましたが、その後はジリジリと相場価格は上昇を続けています。少し急すぎる上昇気配ではありますが、それを裏付けるように弊社での黄銅取扱量も増えております。黄銅に関しては旺盛な需要が喚起されているとも言えます。
しかしステンレスについては長い眠りからいまだに覚める気配が無く、すでに来春の需要掘り起こしに期待が向いているユーザーも多く厳しい冬になりそうな予感がしています。
弊社としても新年度に向けてスタートダッシュが切れるように方策を考えておりますが『未だに種は芽吹きを待っている』状態という所でしょうか。新芽が育ち水が温むまではまだまだ時間がかかりそうです。
※ここに記載している景況判断はあくまで弊社売上・営業活動による地域情勢を元に記載しており、過去の事例や今後の見通しについての保証はいたしかねますのでご了承ください。