2025年8月 景気短観
8月の弊社景況判断です。
7月の売上は、数字だけを見れば前月(6月)並みと言った所ですが、稼働日で割って見れば若干の売上増。とはいえこの程度では『誤差の範囲』でしょうか。
前回書いた『きざし』は確かに存在するようで、今後はその兆しが『芽吹き』まで成長するように見守りたい所ではあります。
しかし、その芽吹きを吹き飛ばしかねないのが自動車産業の冷え込み。予想通りではありますが、各メーカーから減収減益の悲鳴が聞こえてきました。中国での競争激化、自動車産業の構造変革、そして対米相互関税による負担増など、国内自動車産業に対する風当たりはますます強まっており、地域経済にもその影響は如実に現れてきております。
『風邪は引き始めの手当が肝要』との事、自動車業界を突如襲ってきた『相互関税』という名の夏風邪に対して、政府の打った手は初期手当としては及第です。しかし次の処方箋として国内自動車産業に従事するメーカー、特にT1からT3、更に裾野を広げた関連下請けまで二の矢三の矢を次々と放っていただかない事には、一気に悪化して風邪から肺炎への一本道を突き進むような事態になりかねません。
多少、物の動きは出てきたものの、先行きへの楽観視は決してできない、そんな状況が続いています。
※ここに記載している景況判断はあくまで弊社売上・営業活動による地域情勢を元に記載しており、過去の事例や今後の見通しについての保証はいたしかねますのでご了承ください。