2025年5月 景気短観
4月の弊社実感としての景気動向は前月とほぼ同じ状況となりました。
年度末から新年度を迎える時期ではありますが、景気の波には相変わらずの逆風が吹いております。
新大統領就任に端を発したアメリカからの『トランプ関税』は荒唐無稽な厄介事でしたが、すでに事態は次のフェーズへ移行しております。『無理を通せば道理が引っ込む』の言葉通り、難局面への一本道ではありますが、対日の強硬曲面については6月のサミットまでには何らかの結論が出る事でしょう。
そんな大国の思惑が長野県の中南信地域の経済状況に影響を与えるのは、どうにも納得しかねる事ではありますが、今年後半の経済動向について一番影響を与えるのは、トランプ大統領の対日、そして対中国の関税措置の行方である事に疑いの余地はありません。
そんな大波の襲来を先に控えている事もあり、地域の景気動向に新年度への活況を感じさせる動きは少なく、まだまだ冬眠から覚めずに土の下でうごめいているかのようです。
そんな中でもわずかではありますが先を見た動きも確かに出てきております。しかし、今はまだ芽吹くための準備中という所でしょうか。
黄銅の相場価格も3月にピークへ達して以降は一段下げた状況での値動きが続いており、経済及び需要が停滞期に入った事を伺わせています。黄銅価格はまだまだ高値で推移しているため、このままでは黄銅需要の先細りを懸念させるような価格帯となっています。少なくともこのエリアで黄銅棒を加工を続けるためには現在の価格では非常に厳しいと言わざるを得ません。
※ここに記載している景況判断はあくまで弊社売上・営業活動による地域情勢を元に記載しており、過去の事例や今後の見通しについての保証はいたしかねますのでご了承ください。