創業60年と2026年1月景気短観
平成8年1月18日、株式会社キタキンは創業60年を迎えました。
創業者北田常明が東京港区の飯田金商株式会社岡谷支店より独立し、古物(スクラップ)回収と金属材料販売を開始したのが昭和41年(1966)です。総資産は借家とトラック1台、そして僅かな鋼材だったようです。
当時より精密機械加工が旺盛な長野県中南信地域には、高度経済成長による右肩上がりの需要増と相まって、数多くの加工業者が興ったようです。
60年の間には高度経済成長も終わりを告げ、第一次・二次オイルショック、プラザ合意、中国での大量生産、バブル経済とその崩壊、最近ではコロナ禍と経済だけではなく様々な社会情勢に揉まれました。しかし、材料販売とセンターレス研磨機による高精度研磨品により、地域の加工事業社様へのより良い製品供給を滞ること無く続けた事は長野県の精密機械加工の隆盛に貢献できたと感じております。
これからの60年も、足下を見据えた『製造現場第一主義』で地域に貢献したいと思っております。
そして年が変わった 2026年1月の景気判断ですが、あまり景気の良い話は残念ながら聞こえてきませんでした。しかし数字上の売上だけは予想より若干の上振れという結果でした。
物が売れているのか?
そういうわけではなく、この数ヶ月に連続して鋼材の値上げがあり、結果として売上の数値が上昇しただけであり、景況判断としてはむしろマイナスな影響が出ています。
この鋼材値上げですが鉄・非鉄に限らず、過去に例を見ないほどの価格上昇を続けております。各鋼種ごとに微妙に要因は異なっておりますが、総論としては『世界レベルでの経済実情が各種鋼材に対する価格上昇を容認している』という事でしょう。風が吹けば桶屋が、という話もありますが、ヨーロッパの領土紛争が、中国のエネルギー政策が、アメリカの自国第一主義が、21世紀的価値観が、そういった要因が複合した結果、鋼材価格を押し上げています。
そして更なる値上げをも容認している点には注意が必要です。
経済の荒波はいつの時代も厳しいものですが、確かな指針を持って地域の皆様とともに乗り越える2026年でありたいと思います。
※ここに記載している景況判断はあくまで弊社売上・営業活動による地域情勢を元に記載しており、過去の事例や今後の見通しについての保証はいたしかねますのでご了承ください。